2015年2月3日火曜日

達磨図


向嶽寺の赤達磨

 数年前,東京の禅寺の依頼で,山梨・向嶽寺の達磨図を模写しました。鎌倉時代の作で国宝に指定されている有名な達磨図です。
 やはり難しいのは描線,こういう肥痩の激しい線は全く中国式の筆の持ち方で描く。ちょっと文章では説明出来ないので,中国要人が議定書等にサインをする筆法をよく観察して下さい。
 岩絵具は天然辰紗(硫化水銀)の8番を多用しました。殆ど赤い砂です。実物はそこまで大粒の絵具は使ってないだろうが、画集から感じたザラザラとした絵肌を重視しました。大粒の岩絵具が蛍光色の様な発色をして,辰紗の重い物質感を感じられる作になったと思います。

☆クリックすると大きくなります。





〒606-8102 京都市左京区高野清水町142 西村俊廣 075-722-3927
          e-mail: tinsoh@yahoo.co.jp


0 件のコメント:

コメントを投稿