向嶽寺の赤達磨
数年前,東京の禅寺の依頼で,山梨・向嶽寺の達磨図を模写しました。鎌倉時代の作で国宝に指定されている有名な達磨図です。
やはり難しいのは描線,こういう肥痩の激しい線は全く中国式の筆の持ち方で描く。ちょっと文章では説明出来ないので,中国要人が議定書等にサインをする筆法をよく観察して下さい。
岩絵具は天然辰紗(硫化水銀)の8番を多用しました。殆ど赤い砂です。実物はそこまで大粒の絵具は使ってないだろうが、画集から感じたザラザラとした絵肌を重視しました。大粒の岩絵具が蛍光色の様な発色をして,辰紗の重い物質感を感じられる作になったと思います。
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