2016年9月19日月曜日

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十六善神像

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十六善神像

禅宗で奉る仏画は,頂相の他には涅槃図と十六善神と達磨図くらいで、あまり種類が多くありません。十六善神はお正月に飾るおめでたい仏画です。



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〒606-8102 京都市左京区高野清水町142 西村俊廣 075-722-3927
          e-mail: tinsoh@yahoo.co.jp

2016年9月17日土曜日

石田三成と宗亨

頂相画家 西村俊廣



 「大河ドラマ・真田丸」で石田三成に人気が集まり、特集した歴史探訪番組に三成の肖像画が出てきます。関ヶ原の後、三成は首を打たれますが、一族は青森弘前藩に逃れ、杉山と変名して重臣として仕えた様です。
 もう15年以上も前になりますが、三成末裔の方の依頼で石田三成像と嫡男で妙心寺寿聖院の住職になった石田宗亨禅師の肖像画を制作させて頂きました。三成像を3幅、宗亨像を2幅制作し、三成像は妙心寺寿聖院、末裔の白川亨氏(三成研究家)と滋賀県長浜市の石田三成会館に、宗亨禅師像は白川氏と妙心寺寿聖院に所蔵されております。

 TVでも私の模写をした三成像はよく使われており、ほぼ杉山家に残されていた本物と半々くらいの確立で登場します。多分3幅描いたうちの三成会館蔵の方だと思います。

 三成は六条河原で処刑をされ、首を晒された後、大徳寺三玄院に葬られておりますが、10年程前に三玄院閑栖和尚様の頂相を描かせて頂く光栄に預かり、その時にお墓にお参りさせて頂きました。三玄院には他に古田織部のお墓もあります。どちらも歴史上の人物の割にとても小さなお墓だった様に憶えております。





 上から石田三成会館蔵、白川亨氏所蔵のものと思います。どちらも同じ岩絵具で制作しましたので、ほぼ一緒の肖像でしたが、写真にすると色が違っています。本物は上の方に近いと思います。尚この図はネットから引用していて不鮮明ですが、私も写真を撮っている筈なので見つかりましたら差し替えます。しかし何千枚もある写真の中から探すのは大変です。
 取り敢えず「大河ドラマ・真田丸」で明日あたりに処刑されるでしょうから、供養の心を込めてUPさせて頂きます。



石田宗亨禅師頂相



 白川亨氏がたまたま古美術商で、宗亨禅師の頂相を見つけられたそうで、購入を懇願されたのですが、非売品との事。写真に撮らせてもらわれて、寿聖院の和尚様の仲介で私が制作する事になりました。写真が小型カメラで撮った、かろうじて衣紋線が読み取れる程の非常に不鮮明なものでしたので、模様等細部は似た柄を持ってきました。




       


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2016年9月9日金曜日

写真的な頂相(臨済宗、曹洞宗)

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お寺によっては写真みたいに描いて欲しいという依頼もあります。絵絹に岩絵具で写真的に描くことは大変難しいですが、岩絵具だからこそ可能でもあります。一番難しいのはボカシですが、チューブ絵具や泥絵具では奇麗に出来ません。水を使ってぼかすと下の色が溶けて輪ジミが出来ます。そしていくら上に絵具を重ねようが同じシミが出ます.
 岩絵具で可能なのは例えて言うなら、砂浜は波が引くとき輪ジミを残さず、泥田はそうはいかないのがヒントでした。岩絵具で描いた画面は、例えば新品の化粧パレットを開いた様な、均質な完全マットに仕上がります。学生時代に学んだ、テンペラやフレスコ、エンカウスティーク(私の場合は蜜蝋ではなく松脂)の技法も取り入れて描いております.
 



臨済宗の頂相

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曹洞宗の頂相 
   
   





絵の耐久性について
 私の肖像画は絵絹の上に岩絵具で着色しております。岩絵具は鉱物から出来ており,変色,退色は致しません。又ドウサに明礬を用いませんので,酸化に因る絵絹の黄斑も出ません。ほぼ絵絹の寿命の500年くらいと考えます。対して油絵は酸化し易い重金属の粉を顔料としており,又溶き油が黄変したりで数十年で劣化が始まります。ひび割れ、剥落等も必然です。 
       


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2015年2月20日金曜日

雲水さんの肖像 2

パステル画 警策 頂相画家西村俊廣


 直日(じきじつ・坐禅のリーダー)が警策を担いで単(一人々の坐)のを廻ると,雲水は合掌をして迎える。「警策を打って下さい」という合図である。右手を左肩に置き、左膝を折って,前屈の姿勢で受ける。「パーンパンパーン」鋭い音が静寂を突き破るが,少し体型を変えるだけで体の痺れが消えるのは不思議である。
 
 老師のお供をして、中国の巨大寺院、伯林寺や、スティーブ・ジョブスが坐禅をしたというサンフランシスコ禅堂で坐ったが、警策が廻る事はなかった。暴力とも受け止められかねない警策であるが、打たれる方が遥かに楽なのである。伝統というものは常に人の常識を超えるものであると思う。

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☆描き方を教えて欲しいというメールを頂くので、参考までに。

      
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完成図はキヤノン5Dで、下の描き順はニコンD3200で撮った。画素数はニコンの方が多いのに、色の感受性が劣る気がする。特に青の階調が全くとらえられない様に思う。


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2015年2月17日火曜日

雲水さんの肖像

パステル画「拝」     

 禅堂で拝を繰り返す雲水。深く礼,それから膝を折り額を地に着け,掌を上にして頭の上に差し上げる。再び立ち上がり合掌・・・。
 辛い冬を乗り切った修行僧の背を早春の陽光が照らす。

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「花園誌」H18年3月号

 妙心寺発行の月刊「花園」に平成10年から20年までの10年間、パステル画を掲載させて頂いておりましたが、その中の一枚です。生データから画像を起こしたので,花園誌上の絵より,遥かにクリアです。
 雲水像は沢山描いており,未発表の絵もありますので,後日UP致します。



☆パステル画
       

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2015年2月3日火曜日

達磨図


向嶽寺の赤達磨

 数年前,東京の禅寺の依頼で,山梨・向嶽寺の達磨図を模写しました。鎌倉時代の作で国宝に指定されている有名な達磨図です。
 やはり難しいのは描線,こういう肥痩の激しい線は全く中国式の筆の持ち方で描く。ちょっと文章では説明出来ないので,中国要人が議定書等にサインをする筆法をよく観察して下さい。
 岩絵具は天然辰紗(硫化水銀)の8番を多用しました。殆ど赤い砂です。実物はそこまで大粒の絵具は使ってないだろうが、画集から感じたザラザラとした絵肌を重視しました。大粒の岩絵具が蛍光色の様な発色をして,辰紗の重い物質感を感じられる作になったと思います。

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